書籍詳細

日本版 PALSスタディガイド 改訂版

小児二次救命処置の基礎と実践

翻訳・編集・執筆=宮坂勝之(聖路加国際病院周術期センター長/聖路加看護大学特任教授)

B5判

480頁

ISBN978-4-86034-301-9

2013年12月発行

立ち読み

最新のガイドライン2010に準拠した待望の改訂版!

PALS(小児二次救命処置)プロバイダー必見の学習参考書が、5年ぶりに改訂。基礎~実践のトレーニングに役立つ一冊。

 

原著“PALS Pediatric Advanced Life Support Study Guide, Third Edition”の翻訳版でありつつも、日本版として日本の現状に合わせて内容を大幅に見直し。原著12 章にあたる“Resuscitation of the Newly Born Outside the Delivery Room”については全面割愛。日本版独自の章“小児の鎮静とカプノメータ”を収載し、普及が広がりつつあるカプノメータについての詳細な記載がされていることも改訂のポイント。収載されたテストは、2013 年の時点で最新のガイドラインに準拠した内容に大幅に改訂。

小児の身長・体重・年齢の目安を推定できる「小児目安テープ」付き。

 

目次

小児心肺蘇生ガイドライン2010 で何が変わったか? 

PALS スタディガイドPretest 2010 

第 1 章 救命の連鎖と小児の救急体制 

第 2 章 患者評価 

第 3 章 呼吸窮迫と呼吸不全

第 4 章 呼吸器系の介入・治療 

第 5 章 心血管系の救急

第 6 章 心血管系救急での介入 

第 7 章 輸液と投薬 

第 8 章 外傷と熱傷 

第 9 章 中毒救急 

第 10 章 乳幼児,小児の死亡 

第 11 章 特別な医療的処置を必要とする子どもたち 

附 章 小児の鎮静とカプノメータ 

PALS プロバイダー筆記試験練習問題 

Illustration Credits 

索引 

小児目安テープについて

 目安テープ イメージ(イメージ)

 

『日本版PALS スタディガイド改訂版』序文(抜粋)

 今回改訂版でもガイドライン2010(以下,G2010)の改訂を受けつつも,これまでのスタディガイドの主旨を受け継ぎ,日本の事情を存分に取り入れた内容としました。日々日本の小児医療を支える看護師さんやほかの医療関係者の皆様のなかにもPALS プロバイダーが大幅に増えることを期待したいと思います。

  本書は, PALS プロバイダーとしての役割を果たそうと考えている方々のための学習参考書です。AHA 認定のPALS コースの教材でカバーされていない重要な内容も記載され,またコースで学んだ内容をわかりやすく整理しました。読者の多くがAHA 認定のPALS プロバイダー,あるいはその準備過程であることを考え,用語の選択や内容の整合性にはできるだけの注意を払い,内容は日本版G2010(JRC)に準拠させてあります。

   PALS のコースはさまざまな団体から提供されていますが,本書はASHI(American Safety andHealth Institute)のコースの教科書であるB. Aehlert(著)『Pediatric Advanced Life Support Study Guide, Third Edition』を著者および出版社の了解のもと,日本の現状に合わせて大きく書き直しました。日本の実状とかけ離れた記述(プール付きの住宅の問題など)は削除あるいは加筆し,12 章については全面割愛しました。テストは2013 年の時点で最新のガイドライン(2010)に準拠した内容に大幅に改訂しました。

(略)  

 近年JCI に代表されるように,日本の臨床医療にも感染防御や医療安全の面で国際標準が取り入れられており,臨床現場でも具体的にさまざまな変化がみられます。そうした対応にも有用な内容となったと思います。しかしMRI 下の検査や処置時の鎮静,麻酔に麻酔科医が中心的にかかわることなどをみても,鎮静業務での日米間のシステムの違いはいまだに大きく,さらにG2010 発表以後,国内のみならず世界的に,特にカプノメータの使用に関して急激かつ大きな変化が起きています。そうした状況に鑑み,ある程度の重複は承知しつつも原著の鎮静の項( p. 284 ~ 296 ,本編 第7 章 )に追加する形で別途「附章 小児の鎮静とカプノメータ」を執筆しました。

 本書がPALS 普及につながり,全国の医療施設で国際標準が共有されることが,病院内の小児の救命率の改善だけでなく,家庭や一般市民への蘇生教育につながることを願うものです。

2013 年12 月

聖路加国際メディカルセンター聖路加国際病院

宮坂 勝之