書籍詳細

分子細胞免疫学 原著第7版 電子書籍(英語版)付

アバス-リックマン-ピレ

著=Abul K. Abbas/Andrew H. Lichtman/Shiv Pillai
監訳=松島綱治(東京大学大学院医学系研究科分子予防医学 教授)
山田幸宏(昭和伊南総合病院 副院長/健診センター長)

A4判

672頁

原著第7版

ISBN978-4-86034-298-2

2014年11月発行

書籍 定価10,584(本体9,800円+税) 数量
購入不可
内容紹介

この本は2018年3月に新版が刊行されています。

分子細胞免疫学 原著第9版

 

世界標準の免疫学テキスト
アバス『Cellular and Molecular Immunology』待望の改訂版

ハーバード大学医学部の学生とMITの1年生の学生の講義のための教科書として刊行され、細胞・分子生物学の教科書の定本として好評を得ている免疫学教科書。
原著第7版では、本書の理解を深める豊富なコンテンツが無料で利用できるSTUDENT CONSULTアクセス機能が付き、原著のeBookがダウンロード可能

◆本書の主な特徴

  • 初版以来、細胞・分子生物学の教科書の定本として好評を得ている免疫学教科書
  • 免疫系の概念の理解と免疫学原理のヒト疾患への応用を詳細かつ丁寧にわかりやすく解説
  • すべての重要な現象をわかりやすいカラーイラストで説明
  • 『基礎免疫学 原著第4版』の親本にあたり、豊富な図表で同書の内容理解を深めるのに役立つ
◆第7版の主なポイント
  • オンラインサービス「STUDENT CONSULT」(無料/英語版)アクセス機能付き
  • ほとんどがヒト免疫学の内容になり、自然免疫の解説が充実
  • シグナル伝達にフォーカスし、免疫現象の本質をより明快に解説
  • 新規イラストを追加、既存イラストもアップデートし、ボリュームも増加。価格は第5版から据え置き!
◆著者序文より(抜粋)

本書第7版は,本書が新しい知識を保ち,同時に読者が過去の容易に理解しやすいスタイルを保持しつつ,絶えざる努力により大幅に修正されました. 本書のボリュームを増加させずに重要な考え方を強調するために,新しい知識を加えました.また,必要に応じて,簡明さ,正確性,完全性を探求し,多くの章を書き直しました.
大きな記載内容の変更は,より理解しやすいようにトピックスを統合し,情報を提示することです.粘膜組織と他の特殊化部位における免疫応答を記述する章を新設しました.以前の本書においてさまざまな章に記述していた白血球遊走に関する章を新設しました.
また,以前の本書においてさまざまな章に記述していた免疫レセプターとシグナル伝達の記述のために章を新設しました.サイトカインに関する記述は,1 つの章ですべてのサイトカインについて網羅するのではなく,当該の章でそれぞれ記述しました.自己免疫に関する章は,免疫寛容の確立と破綻は関連性があるので,寛容の章に移動しました.それだけではなく,すべての内容において免疫学の最新の知識が含まれるようアップデートしました.
大改訂を行った章は,インフラマソーム,TH17 細胞の生物学,濾胞樹状細胞の発達と機能です.免疫応答を基盤とする複雑なシステムの分析により,新しい原理が出現することは素晴らしいことであり,魅力的なことです.たぶん学生がヒト疾患における満足できる進歩は,免疫学の基礎的原理が新しい免疫学的治療薬の開発に関与していることです.本書のすべてにおいて,基礎となる新しい治療の原則および基礎的原理を強調しました.7 版における他の主な改訂は,すべての図が書き直されたことです.あらたな図のスタイルは過去の版のわかりやすいイラストに基づいていますが,3 次元イラストや明確さ,芸術性を増強するなど,多くの新しい様式を採用しました.
非常に多くの新たなイラストを加えました.また表の明確性の改善は継続して行い,本書を容易に,また楽しく読めるように,“宿題メッセージ”を強調するために,太字イタリック体を用い,デザインを維持しました.精選文献のリストは,興味ある読者がより深い知識が得られるよう,引き続き最新の総説を強調しました.読者が必要に応じて有用な文献が見出せるように,精選文献のリストは,テーマにより分類しました.新たなサイトカイン,サイトカインレセプター,および主な供給源と機能を付け加えました(付録II).

◆監訳者序文より(抜粋)

今回の訳本の原著であるCellular and Molecular Immunology(CMI) 7th Edition『分子細胞免疫学 原著第7 版』は,ハーバード大学のAbbas とLichtman により,1991 年にハーバード大学医学部の学生とMIT の1 年生の学生の講義のための教科書として初版が発行されました. 初版から続いているこの教科書の主要な目標は,免疫系の概念の理解と免疫学の原理のヒト疾患への応用です. その後, この教科書は改訂版が出版されるごとに内容が充実し, ページ数も増えてきました.
免疫システムは感染症に対する防御機構として進化してきました.現在の医療においても,ウイルス,細菌などに,近年治療分野では分子標的治療薬が関節リウマチなど自己免疫疾患,癌,白血病の治療に日常的に広く用いられてきています.分子標的治療薬の作用機序の理解にも免疫システムの理解が基盤となっています.またアトピー性皮膚炎,花粉症,気管支喘息などさまざまなアレルギー疾患,あるいは輸血,骨髄移植や各種の臓器移植に対する免疫応答の理解は,さまざまな免疫抑制剤の作用機序の理解に必須です.
このように医療現場において直接貢献している免疫システムの理解は従来からのマウス免疫学を基盤とした免疫学からさらに臨床に直結するヒト免疫学が発展してきました.CMI においても,CMI5 ではかなりのマウス免疫学の記述がみられていましたが,CMI6 ではその記述がさらに減少し,CMI7 では内容はほとんどがヒト免疫学となりました.
2008 年に刊行された『分子細胞免疫学 原著第5 版』から6 年の歳月が流れ,今回2014 年に本書『分子細胞免疫学原著第7 版』が刊行されました.ページ数は,原著第5 版では476 ページ,原著第7 版では470 ページと7 ページの減少でしたが,第12 章「自然免疫Innate Immunity」は原著第5 版では23 ページ,原著第7 版では34 ページと11 ページ(50%)増加し,また図表も原著第5 版では12 点,原著第7 版では20 点と8 点増加し,新たな図表が加わったばかりでなく,既存の図表にも最新の知見が加わり,内容が一変しました.本書は以前から自然免疫を基盤に免疫学を記述していましたが,いっそう自然免疫が充実したことは,現代免疫学の趨勢を反映しており,現在免疫学を学習している学生ばかりでなく,以前適応免疫を主体として学習してきた研究者などにとっても,最適な教科書となっています.
CMI7 の内容構成ではCMI5 のときにあったサイトカインの章がなくなり,そのかわりシグナル伝達の章が加わりました.これは単にサイトカインの重要性がなくなったとか,あるいはさまざまな種類のサイトカインのそれぞれの免疫細胞に対する役割を他の章で記述するというのではなく,免疫現象を理解するには,あるいは免疫現象の本質はさまざまなシグナル伝達の進化,分化,機能発達であることを考慮したものと思われます.
CMI7 はBI4 と比べ,ページ数が多いので,図表も豊富です.たとえば,CMI7 ではBI4 にないNK 抑制性レセプターと活性化レセプターなどの模式図がありますので,BI4 の内容理解をさらに助けることになります.
また,免疫学を勉強し始めるとすぐに参考にしたくなるような表,たとえばリンパ球のクラス(γδT 細胞,制御性T 細胞,NKT 細胞など)の豊富な表もあります.そのため,講義用の教科書としては,『分子細胞免疫学』をもとに,姉妹本としてBasic Immunology(BI): Functions and Disorders of the Immune Systemの改訂最新版 『基礎免疫学 原著第4版』が2014 年にエルゼビア・ジャパンから刊行されました.

【目次】

第1章 免疫応答の特性と概要
第2章 免疫系の細胞と組織
第3章 白血球の組織への遊走
第4章 自然免疫
第5章 抗体と抗原
第6章 主要組織適合遺伝子複合体分子とT リンパ球に対する抗原提示 
第7章 免疫レセプターとシグナル伝達
第8章 リンパ球発達と抗原レセプター遺伝子再構成
第9章 Tリンパ球の活性化
第10章 細胞性免疫のエフェクター機構
第11章 B細胞活性化と抗体産生
第12章 液性免疫のエフェクター機構
第13章 局所免疫:上皮組織および免疫特権組織における特別な免疫応答
第14章 免疫寛容と自己免疫
第15章 微生物に対する免疫
第16章 移植免疫
第17章 腫瘍免疫
第18章 過敏症
第19章 IgE 依存性免疫応答とアレルギー疾患
第20章 先天性および後天性免疫不全症
付録I 語彙[用語]解説
付録II サイトカイン
付録III 精選CD分子の主な特徴
付録IV 免疫学でよく用いられる実験技術

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