書籍詳細

注射薬調剤監査マニュアル 第4版

監修=石本敬三(セントヒル病院 薬剤部長(医学博士),前山口大学医学部附属病院 副薬剤部長,京都薬科大学 臨床薬学教育研究センター 特命教授)
編著=山口県病院薬剤師会 注射調剤特別委員会

B5判

832頁

ISBN978-4-86034-202-9

2012年06月発行

書籍 定価11,880(本体11,000円+税) 数量
Amazonで買う 購入する
立ち読み

パンフレット

 本書第1 刷(2012 6 20 日発行)~第3 刷(2014 8 25 日発行)の正誤表はこちら

待望の全面改訂版!掲載496品目を最新データに更新。

病棟薬剤業務や在宅関連常務の実施にかかせない1冊

 

日本国内で発売(薬価基準収載)されている注射薬の中から日常繁用されている製品496品目を対象に、注射薬調剤監査に必要な情報を分かりやすくまとめたマニュアル。

製品関連情報、監査のポイント、pH変動試験、配合変化例、配合変化実例等の注射薬の混合業務における必要な情報を網羅。病棟薬剤業務や在宅薬剤関連業務の実施に欠かせない1冊。病院薬剤師をはじめ、薬局薬剤師、看護師の皆さんにもおススメです。 

 

【改訂版のポイント】
・掲載496品目を最新データに更新
・ジェネリック医薬品を含む新たな74品目を追加
・配合時の安定性データがより一層充実
・「投与時の注意」をより分かりやすく記述
・貯法(室温、冷所、遮光、暗所)をより詳しく
・化学療法レジメン名(略語)に一般名を併記
・点滴等に使用する医療材料(チューブ、フィルター、バッグ等)の注意点を記載
・製品開封後の取扱い等、「調製時の注意」に詳細情報や参考データを追加

 

【第4版発刊にあたって】
「おもしろき こともなき世を おもしろく」これは,わが郷土が誇る幕末の風雲児,高杉晋作の辞世の句であるが,仕事も面白くないよりは,面白くさせるにこしたことはない。補充作業に終始していた注射薬の払い出しについては,なおさらである。
山口県病院薬剤師会における注射薬の配合変化研究の歴史は古く,今から40年前の1972年に遡る。この年,注射調剤特別委員会の前身でもある共同研究班が組織され,私を含め会員の多くが,それぞれの施設で注射薬の配合試験に取り組んだのが始まりである。ここで得られた成果を毎年九州山口薬学大会で発表し,九州薬学会会報にも載せていった。しかし,せっかく蓄積された配合試験データではあったが,箱渡し,定数配置,一本渡しが主流であった当時の注射薬の払い出しでは全くといってよいほど役に立つことはなかった。これらのデータを無駄にさせないためにも,また,注射薬を“物品”ではなく,医療安全上重要な“薬”として位置付けるためにも,処方せんによる調剤は必要不可欠であった。「患者安全のために,注射薬についても内服薬と同様の調剤に切り替えたい。是非とも処方せんを書いて欲しい。」と,全医局を回り訴えたのが効いたのか,伝票は次第に処方せんへ切り替わった。このような折,注射薬調剤の手助けとなり,この仕事をより面白くさせるために執筆したのが本書「注射薬調剤監査マニュアル」である。監査のポイント,配合試験データはもとより,県内各施設で実際に起こった配合変化例や委員自らが測定したpH変動試験データも次々に加えていった。
7年もの歳月をかけ,1998年に発刊した本書も今回,第4版にこぎつけることができた。多忙な業務の傍ら,努力を惜しまなかった歴代の委員はもちろん,発刊に心血を注がれた出版社の皆さん,そして何よりも「このマニュアルがなければ,とても注射薬調剤はできなかった」と高く評価して頂いた読者のお蔭と感謝している。
第4版は配合時の安定性データをさらに増やし,繁用されているジェネリック薬品を先発品の後に加えるなど,より一層の充実を図り,病院薬剤師のみならず,医師,看護師を始め,臨床の第一線で注射療法に携わっておられる多くの方々を支援できる一冊と考えている。
投与量・投与経路・投与速度・投与時間・投与間隔・相互作用・安定性・配合変化など多岐にわたる情報を持っている注射薬調剤をより面白くさせるために,また,患者さんがより安心・安全に注射療法を受けられるように,是非とも本書を活用願いたい。

 

 2012年6月
山口県病院薬剤師会注射調剤特別委員会委員長 石本 敬三
(セントヒル病院薬剤部長・前山口大学医学部附属病院副薬剤部長)
京都薬科大学 臨床薬学教育研究センター特命教授