書籍詳細

グレイ解剖学アトラス

著=Richard L. Drake/A. Wayne Vogl/Adam W. M. Mitchell/Richard M. Tibbitts/Paul E. Richardson/訳=塩田浩平(京都大学教授)

A4変型

592頁

原著第1版

ISBN978-4-86034-747-5

2008年09月発行

Amazonで買う
 

eBook(電子書籍) 

 

電子書籍は、外部サイト M2PLUS(運営・販売:株式会社ジェイマックシステム)にて、購入できます。右のボタンをクリックすると、M2PLUSのページが別ウィンドウで開きます。

詳細を見る



 

 

※本書籍は、現在、こちらのサイトからはご購入いただけません。改訂版(原著第2版)が、9月下旬の刊行予定になっております。
 

解剖学テキストの名著『グレイ解剖学』から生まれた,これまでにない斬新な解剖学アトラス!

解剖学テキストの名著『グレイ解剖学』のアイディアとコンセプトから生まれた解剖学アトラス。最新のCG描画技術を駆使した美しく詳細な解剖図に加え,人体の体表解剖の写真やMRI,CT等の臨床画像を豊富に掲載している。人体の解剖学的構造を"生きた人体""臨床"と結びつけて立体的・実践的に理解することができる。


「序文」より


われわれは,Gray's Anatomy for Students(日本語版『グレイ解剖学 原著第1版』エルゼビア・ジャパン,2007.)を完成した後,2005年に本書『グレイ解剖学アトラス』の執筆に着手した。このアトラスを企画するに当たって,われわれは『グレイ解剖学』の執筆に際して考えたアイディアとコンセプトを最大限活かすことを心がけ,人体の詳細な解剖学的構造を,臨床のイメージング画像や体表解剖で見られる「生きた」人体の構造と密接に関連づけて理解できる内容にするように努めた。このアトラスは,解剖学を初めて学ぶ学生から高学年の学生まで,どのレベルでも使えるように配慮して構成されている。
解剖学のアトラスはさまざまな目的で使われるので,本アトラスは『グレイ解剖学』で用いた図版をそのまま集めたものではない。一部の図は『グレイ解剖学』のものと似ているが,アトラスの作成に当たってはすべての図を新たに描き替え,実際の構造をより詳細に表現した。また,アトラスの図をCTやMRなどの画像と関連づけて理解できるよう,図の細部にわたって工夫を加えた。必要に応じて,消化管内視鏡,気管支鏡,腹腔鏡,超音波診断などの画像も各章に加えた。さらに,各部位のMRやCT像から目的とする内部構造を再構築し,それらの再構築画像とアトラスの図を対比できるようにしてある。図は臨床画像とは別個に描いたものであるが,両者が酷似していることに読者は気づかれるであろう。
アトラスにある個々の図は,その作成に先立って念入りに検討を加えてデザインし,デジタル技術を駆使して描画した。多くの図は『グレイ解剖学』を執筆した時に作成した膨大な図表データベースを基礎としており,また各図は誤りがないよう専門家による細かいチェックを受けた。
本書『グレイ解剖学アトラス』を『グレイ解剖学』と一緒に使うことによって,学生の皆さんが人体解剖学を楽しく効率的に学習できると確信している。

著者一同

「訳者序文」より


昨年,Gray's Anatomy for Studentsの日本語版『グレイ解剖学 原著第1版』(エルゼビア・ジャパン,2007.)を出版したところ,大きな反響があり,多くの学生と医療関係者に読まれていることをうれしく思います。『グレイ解剖学』の特長がそのすぐれた内容と構成にあることはもちろんですが,そこに用いられている図が非常に斬新でユニークな特色をもっていることが読者に注目されています。本書『グレイ解剖学アトラス』は,『グレイ解剖学』の図の構想をもとに,それらをより忠実な図に描き替え,さらに多くの新しい図や写真を取り入れた,まったく新しい形の解剖学アトラスです。
人体の局所構造を細部まで詳細に描いた古典的な解剖学アトラスがいくつかあり,それらは今日でもその輝きを失っていませんが,学生が人体解剖を理解する際には,必要な構造を適切に抽出して学習することも必要です。このアトラスでは,コンピュータグラフィクスのデジタル技術を駆使して,目的とする構造物をわかりやすく図示するという新しい手法がとられています。したがって,図の構造や色彩に独特の工夫が加えられていますが,すべての図は実際の人体に即して正確に描かれています。一枚一枚の図はビジュアルで芸術作品としても素晴らしく,色彩も鮮やかですので,読者が抵抗なく人体の構造を視覚的に学習できると思われます。また,すぐれた臨床画像がふんだんに取り入れられ,X線,CT,MR,三次元レンダリング画像,内視鏡写真などによって,正常な人体構造の理解がいかに医学の臨床に直結し重要であるかを体得できるようになっています。本書『グレイ解剖学アトラス』が医学部・コメディカル各課程の学生,そして臨床に携わる医療関係者の座右に置かれて,医学の学習や臨床診療に活用されることを願っています。

2008年7月・塩田浩平

 

「目次」より(概要)

 

1 人体(総論) THE BODY
2 背部 BACK
3 胸部 THORAX
4 腹部 ABDOMEN
5 骨盤と会陰 PELVIS AND PERINEUM
6 下肢 LOWER LIMB
7 上肢 UPPER LIMB
8 頭頚部 HEAD AND NECK