『Gray’s Atlas of Anatomy』の第3版は、現代の画像技術により可視化された実際の生体からの構築図と体表解剖学とを結びつけるという初版ならびに第2版の伝統を引き継いでいる。現代的なイラストと画像や体表解剖学の組み合わせは、今日入手可能な解剖アトラスの中で、最も特徴的であるといえる。
すべての章の終わりに、各章を簡単に振り返ることができるような表や概略図を追加した。これらは、全身の主要な神経叢や主要な動脈の分岐パターン、区画や領域ごとにまとめた筋のまとめ、そしてその他の有用な情報が含まれている。これらの資料は、読者が必要とする情報にアクセスしやすいように考えられている。
『Gray’s Atlas of Anatomy』の第3版が、解剖学に初めて触れる学生にとって、また日々の学習の中で必要な解剖学的情報にアクセスすることが求められる高学年の学生にとっても、効果的な学習の助けとなることが私たちの願いである。
著者一同